男ヨガの世界

還暦を過ぎてサラリーマン生活も終わりが見えてきた今日この頃、これからの人生を思い描いた時にヨガに出会いました。男性だって精神的な不安や弱気になることだってある。肉体面での不安だってある。新しい人生を踏み出す時に、精神的にも肉体的に自信を持っていたい。自分の心の拠り所になる強力なアイテムがヨガなのです。あなたも男ヨガの世界に入ってみませんか。

マインドフルネスと責任ある消費

最近、仕事をしていて常に感じていることがあります。

自分は営業なのですが、毎年毎年売上目標があり、利益目標があり、それに向かって事業を継続していく。
つねに競争を強いられプレッシャーもあり心がざわざわしている。

確かに会社を継続するためには、一定の利益は必要で、目標がないとたどりつく場所が不明確だからそれも必要。

企業活動というのは常に成長を求めていかないと、資本主義は成長しないし豊かにもなれない。
そんな根本的なことに思いも至らないで、ただただ食べていくため、自分の思う贅沢かもしれない生活を継続するために働く。

最近、心の病になる人がとても増えています。
心療内科の受診者数は10年前に比べて2倍になっているそうです。

働くにも目標が必要です。
経済成長が続く世界では、労働者階級でもがんばって働けば豊かになれて、自分の思い描く生活ができた。
国民の生活の平均レベルがあがり、がんばればさらに上げることができて生活は豊かに楽になっていった。
これはとても高いモチベーションになったことでしょう。

だってテレビも洗濯機も冷蔵庫もなかったのだから。

いまは本当に基本的な生活ができている。
衣食住は満たされ車はあって、冬も暖かくて凍えて命を落とすこともない。

そんな中で、さらにほしいものを目指して成長しようとする人間は、たぶんごく少数です。
もっといままでとは違う概念。
良い車がほしいとが大きな家に住みたいとかではないのです。

もしかしたら社会起業家のように、世の中や社会活動を通じていかに世界をよくするのか、人々のためになるのか。
個人の欲望のためではなく、充足感や満足感を得るための活動に魅力を感じヤリガイを見出す人たちの概念に移行しつつあるのかもしれません。

人々の物質的欲望が低くなっていくると、成長するために商品を作って付加価値を高めて価値を生み出す資本主義は根本的に機能しずらくなってきます。

世界中をみても貧しい国は少なくなってきています。
資本主義はイナゴの集団のようなもので、新興国は成熟してきたら次の新興国に向かって資本は流れるのですが、世界の中で流れるべきところがだんだんなくなってきてるのです。

世界中にそんな閉塞感が漂い、、そしてなんのために働いているのかよくわかっていない人達が増えてきて、本能の部分で、これから先の世界の行く末の漠然とした不安に押しつぶされそうになっているのかもしれません。

企業活動をマクロでみると、理念とかビジョンが大切になるのかなと。
成長を目指し過度なマーケティングで商品を売る。
人々の欲望を過度に刺激して不必要な商品を販売する。

稼ぐことが目標となっていく企業ではなく、
社会的に絶対に必要とされていて、堂々と誰にでも語ることのできる事業をしている。
誰からも支持されているような事業。

そんな事業を営む企業体が理想なのですね。

なので会社単位のミクロでみると
売上や利益を追い求めるのではなく、現在の事業がいかに社会に貢献していて有意義な事業なのかを再認識すること。
そうでない事業はやめてしまっても良いのかもしれません。

そして大切なのはリスク分散。
いまの時代のこの劇的な環境変化にも対応できるようなリスク分散をしっかりと意識して未来の万が一のリスクに対応できる芽を育んでおくことが大切ではないでしょうか。

そして消費者としての立場としては

「責任なる消費」が重要です。

つまりモノやサービスを購入する自分たちが、未来の企業を育てることを忘れてはなりません。
自分が未来に残ってほしい企業に対してお金を払う。

もちろん安いほうが良いですが、外国人の方を低賃金で働かせて作ったモノより、多少高くても自然に優しい素材でできているもの。。
人によってそれぞれですが、ただ漫然とモノを買うより、その企業の理念やビジョンの共感して、そしてそれを体現している企業からモノを買う。

できるだけ応援した企業にお金を払う。

そしてそんな企業に未来がある。
そんな世界になっていくのではないでしょうか。

マインドフルネスはこれからますます拡がっていくのではないでしょうか。
インターネットやAIによる時代の変化、資本主義の変化、本当におおきな変革の時代だと思います。

この時代についていくのはとても大変。
変革期や過渡期には心の在り方や考え方を変容させないといけません。

何十年も生きてきて植え付けられた常識やモラル、しごく当然で当たり前のことを根本から構築しなおす。
意識として気が付いてなくても、なんとなく危険な雰囲気が動物的な感覚で本能の部分で感じているのだと思います。

ついていけない人達や変わろうと努力している人たちが、精神的に不安定になっている。
物質世界から精神世界への比重が増えてきている。

だからこそ
マインドフルネスなのかなと思うのです。

いまココに集中して、すべての被り物を脱ぎ捨てて、できるだけ純粋な眼で世の中を見ること。
そして自分の進むべき未来を明るくすること。

そんなことができるのがマインドフルネだと思うのです。