マインドフルネスと未来への判断
3月は異動の季節です。
退職する方や転勤で悲喜こもごも。
出会いと別れですね。
いつものことですが、信じられない異動もあり
この人いなくて仕事どーすんの?
みたいなことも
普通に起こります。
自分は会社にとってどんな存在なのかを考えさせられる時期ですね。
その人がいなければ仕事が回らない。。
そんなことはまぁ~たくなくて
最初は混乱するかもしれないけど、そのうち収まるところに収まるのです。
実は世の中
なるようになるのです。
仕事をしている中で、経験値があると、現在の出来事が将来的にどんなことになるかが予想できます。たぶん誰もが数種類の未来が見えるはずです。
その中で最悪の未来を予想して事前に手を打つ。
最悪の未来をすこしでも改善された未来に変化させることができます。
それが年齢でもあり経験でもあり上司としての判断につながるのでしょう。
ただタスクが多いとそんなことばかりが仕事になってくる。
いつも思い悩んで対応して、でも本当に起こるかどうかもわからない未来です。
そんな未来を心配して思い悩むことは、単純に脳内活動の無駄使いではないかと思っています。
どんなに予想しても、もっと最悪になるかもしれないし、まったく問題なく過ぎ去っていくかもしれない。
本当にたくさんの要因で未来は形づくられるから。
で、そうなると
できるだけ良い未来を作りだすにはどうすればよいのか。
だぶんそれは
「いま現在を受け入れて認める」
ことだと思うのです。
世の中の出来事は、現実なのは「いまココ」の瞬間だけです。
すぎさった時間もこれから来る未来も現在ではない。
となるとすべての出来事は、いまこの一瞬のことが現実です。
ほんの一瞬。
なので人間が意識してコントロールできる時間感覚ではないのです。
コントロールしようとしてもその瞬間にすぎさっていく。
人間はいろんなことを考えて、自分がすべてをコントロールしていると思っているけれど、実は、自分の脳内でだけの電気信号のやり取りを、いかにも現実をコントロールしているように感じているだけではないのかなと。
人間にできることは、この一瞬一瞬を感じて認めていくこと。
いま何が起きていてどんな状態なのかを、いろいろな感情や記憶、意識などを理解して、五感からの情報をプラスして冷静に見極め感じていくことがまず判断基準の基本なのかなと思うのです。
しかし
このすべての要因を理解していまここを見極めること。
冷静にいま起きている現実を見つめることが、とてつもなく難しい。
そしてほとんどの人間が、この瞬間になんらかの要因を取り込み色メガネで判断をしていることに、自分自身が気が付いていないことが多いのです。
ほとんどの人は、過去や未来のことを考えて悩み苦しみ、脳の容量を使い切り、いまここの感覚を理解することを意識していません。
それが普通だし無意識の領域になっているから。
その状態から一歩前に進むには、
身体の外側と内側、目や耳、匂い、味、手足や皮膚感覚。
いまこの瞬間の感情、意識、すべてを感じることができること。
一瞬の時間コントロールはできないけれど、唯一この瞬間の自分自身のコントロールだけはできるはずです。
なのでまずは、身体感覚、感情感覚に意識を集中して状態を観察すること。
冷静な心穏やかな状態がどんな状態か理解すること。
何かが起こった時に、どの状態とどこがどんなふうに違っているのか理解すること。
冷静な状態を理解し、いまここの状態とどこが違っているのか。
呼吸なのか、身体感覚なのか、感情なのか。
それを繊細に感じとれば、冷静な状態に戻すことができます。
「いまココ」を見極めていまの状態をコントロールする。
世の中で必要なたくさんの判断を、できるだけ冷静な状態で行う。
それこそができるだけ良い未来を作り出すことにつながり、
そして未来の出来事に対して後悔のない判断ができるのではないか。
いまココの状態を集中して観察する。
より良い未来を作るために。
それこそがマインドフルネスを極めるための訓練であり、努力を続けていく意味ではないでしょうか。