マインドフルネスと自然体
テニスの大阪なおみ選手が、全仏を棄権しました。
彼女は長い間うつをわずらっていたとカミングアウトしました。
自分は内向的な性格で、人前で話しをするのがとても苦手。
インタビューなどもうまく話しができるかとても不安だったと。。
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人間ってとても不思議です。
内向的なままではダメで、話もうまくできるほうが良いし、できないことをできるようになることが良いことで成長なんだと。
なんでダメなのでしょうね。
人と話をするのが苦手な人はダメな人なのでしょうか。
努力して努力していっぱい努力して、テニスで世界ランキング2位になっても内向的な性格でインタビューも不安がいっぱいの人はダメな人ですか?
そして無理をして無理をして、それを克服して頑張り続ける人が偉い人なのでしょうか。
人間には立ち位置によって求められる役割というものがあって、それは大多数の人々のその役割にいる人はこうあるべきだよね、、っていう願望や要望を具現化していかないといけない。
そんな固定観念が深層心理に埋め込まれて、自分自身の自然体から遠く離れた何者かになるために日々思い悩んで毎日が終わる。
そんな毎日のどこに自分自身があるのでしょうか。
自然体ってなんなのでしょうか。
もっとなんてゆうか、少しでもちょっと心からやってみたいと思えること。
他人の求めることに反応するのではなく、本当に自分がやりたいこと、やってみたいことをすることができること。
日々仕事や日常生活では、本当に無数の判断をしています。
何を食べようとか、何をしようとか、小さいことなら道の右側を歩くのか、左側を歩くのかなどなど。
人生はその瞬間瞬間の積み重ねでできています。
なのでほんの一瞬の判断で一生が決まる場合だってあるんです。
その大切な大切な判断を、誰にも何にも影響をうけずに、自分自身の根っこにあるピュアな気持ちで自然体で行うことができたか。
回りの期待する何者かになるために悩み苦しんでいるのではなく、本当に純粋にものごとの本質を捉え、いま何をすべきかを判断しながらその一瞬を生きる。
それができていれば自分の人生はどのように変わっていくのだろうか。
そんなふうにも考えてみたりもするわけです。
マインドフルネスを始めて9か月が経過しました。
まだまだ悩み多き日々が続いています。
マインドフルネスをしているときも、心が落ち着かないことも多々あります。
今日の後悔、明日への不安、本当に自分は大丈夫なのかと思うくらい心がいっぱいになります。
それが仕事、それが人生、と言い聞かせつつ、でも何かが違うのではないかなと思う時もあります。
マトリックスみたいに、本当は眠っていて、この現実はバーチャルな世界の出来事で、目覚めるはずがないのに少しずつ覚醒していくような感覚。
普段の生活でも、いきなりに冷静になって第三者の視点で現実をみることができる場面が増えてきました。
一呼吸おいて自分の感情を観察してものごとに対応する。
効果のほどはまだ未知数ですが、脳内の感覚が変化してきているのは確実です。
マインドフルネスによって、これから未来に自分がどう変化していくのか。
すこし楽しみになってきているところです。